真夜中に現れた亡き祖父の幽霊話
B1 Japanese リスニング練習 · 標準語 · 中級者向け
「金縛り」の意味は?
「金縛り(かなしばり)」は直訳すると「金属で縛られた」という意味です。金(金属)+縛り(縛るの名詞形)から成ります。日本語で睡眠麻痺を指すもっとも一般的な言葉で、目が覚めたのに体が動かない、部屋に誰かがいるような気配を感じるといった状態を表します。レム睡眠の仕組みが解明されるずっと前から、日本の民間伝承ではこの麻痺を霊が寝ている人を押さえつけるせいだと考え、その信仰がことばそのものに今も残っています。
動画では、話し手が金縛りにあって動けないまま目覚めると、亡くなった祖父がベッドの脇に黙って座っていたと語っています。金縛りが「解け」て祖父の姿が消えたとき、これは別れの訪問だったと気づきます。この語はもともと密教の「縛り法(敵を動けなくする呪法)」に由来し、のちに半覚醒状態で起こる身体の麻痺を指すようになったとされています。医学用語の「睡眠麻痺」があるにもかかわらず、日常会話では今でも医者の前でも患者は「金縛り」と言い、「睡眠麻痺」とは言いません。